[[🎸iPadでギターの練習をする]]ときにには、物理の道具としてオーディオインターフェイス(ギターの音をiPadに送る)が必要になる。 同時に、もう一つギターの音を再生するためのアプリ(アンプに相当するもの)も忘れてはいけない。 ここでは、その代表的なものを紹介する。 # 無料で試せるGarageBand 確実に、誰でも無料で使えるのは、iPhone,iPadに標準で付いてくるGarageBand。 ![|80](https://is1-ssl.mzstatic.com/image/thumb/Purple126/v4/90/c3/80/90c3806a-86d7-9ad7-15b1-12960448485f/AppIcon-0-1x_U007emarketing-0-0-0-6-0-0-sRGB-85-220-0.png/512x512bb.png) [GarageBand](https://apps.apple.com/jp/app/garageband/id408709785?uo=4) ひとまずエレキギターの音を出してみたい、と思うのであれば、これで十分。 もしもオーディオインターフェイスとiPhone or iPadを持っているならば、それだけで「iPadギター」を試してみることができる。 --- ## 大手のアプリ 以下2つは、PC(Mac)用のアプリも存在する、いわゆる大手のアプリ。 一つは、Spark(アンプ)が有名な Positive GridのBIAS FX2。 ![|80](https://is1-ssl.mzstatic.com/image/thumb/Purple126/v4/09/18/b6/0918b614-6d69-c11b-700e-93a6fe729355/AppIcon-1x_U007emarketing-0-7-0-85-220.png/512x512bb.png) [BIAS FX 2 Mobile - No.1ギタートーンア](https://apps.apple.com/jp/app/bias-fx-2-mobile-no-1%E3%82%AE%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%A2/id1475438828?uo=4) もう一つは、iRigシリーズ(ギター用オーディオインターフェイスetc)が有名なIK MultimediaのAmpliTubeシリーズ。 ![|80](https://is1-ssl.mzstatic.com/image/thumb/Purple116/v4/dd/2b/e0/dd2be0c3-039c-89c5-94b5-ebf013e093e0/AppIcon-0-0-1x_U007emarketing-0-0-0-2-0-0-sRGB-0-0-0-GLES2_U002c0-512MB-85-220-0-0.png/512x512bb.png) [AmpliTube CS for iPad](https://apps.apple.com/jp/app/amplitube-cs-for-ipad/id373743686?uo=4) どちらも「ちょっと音を出してみる」という目的であれば無料で使える。 --- BIASシリーズは、基本無料、スタンダード1000円、エリート(全部入り)6000円、その他エリーを買っても追加されないパックが2つ(3000円のOMNYSSと、1800円のExperience Jimi Hendrix™) AmpliTubeは、基本無料で、そこに細かなパックを組み合わせていく、というのが基本。 例:Overdrive600円、Chorus600円 Recorder+MasterFX3000円など、いくつかのものがセットになったシリーズもあるが「全部揃える」となるとBIASシリーズより高価になる。AmpliTubeが素晴らしいのは、Fenderの「正規ライセンス」の存在。ようするに「それっぽい名前の同じような音が出せる機能」ではなく、Fenderのあの見た目で、あの名前のアンプそのままのものを使える。 --- と、ここまではよくあるエレキギター的なアンプ選び。 実はiPadギターが楽しくなるのは、これ以降で紹介する[[AUv3対応のギターアンプシミュレーター]]を使った場合なのである。 ## AUv3とは? Appleが2015年に導入した、高度な音声処理機能と柔軟性を提供するための機能。AUv3に対応したアプリは、異なる音楽制作アプリ間でのプラグインの共有や統合を可能にする。 一般的なギターアンプアプリでは、アプリ製作者が作ったアプリの中にあるプラグインエフェクトしか使えない。 BIAS FXでギターの音を出すのであれば、基本的にはそのアプリの中だけで音作りを完結させなければならなかった。 AUv3対応のアプリであれば、こういった問題が一気に解決する。たとえばGarageBandでギターの音を録音する時に「自分が好きなアンプアプリ」を持ってきて、そこに自分が好きなエフェクターを、好きな順番で、自由に組み合わせてギターの音を出すことができるようになる。 ギタリストの感覚でいえば、BIAS FXは「マルチエフェクター」で、これを使うと基本的に他のエフェクターは使えない。AUv3登場以前は、これが常識的な感覚だった。 AUv3対応のアプリは、好きなコンパクトエフェクターを組み合わせてギターの音を出せるようになった、というのが一番イメージしやすいかもしれない。 他にも、録音の際にはオーディオインターフェイスからの音をひとまず生音で録音して、後からエフェクトなどで音を調整する「リアンプ」もAUv3アプリならば簡単に実現できる。 実際にどんなアプリがあるのかは[[AUv3対応のギターアンプシミュレーター]]に簡単にまとめた。